木造客車がやって来た! その4 [トピックス]
さて、とりあえずゲージ(軌間)違いについては仮台車という手段でなんとかしました。しかし実はもう一つ解決しなければならない課題がありました。“高さ”です。
まきば線には車両庫がありますので、この客車もせっかくですからこの車両庫の中に保管したいところです。その車両庫は、まきば線で一番背の高い車両であるラッセル車が入線可能なように作られており、その高さは2.9m。一方、今回の客車は竣工図面でレール面から2.9m!、ぎりぎりなんとかなるか!と思われますが、今回仮台車を履くことになりますので、さらに高くなります。
そこで、事前に車両庫のほうを加工することとなりました。受け入れが決まった後、木造客車が入線する部分の車両庫妻板をカットします。
正規の車両寸法から台車高さを引いて、仮台車高さを足して、代表幹事T氏が割り出した高さは3.35m。早速、車両庫の中線部分の妻板がカットされ、搬入を待ちました。
そしていよいよ、搬入日。事前準備のおかげか、けっこう順調に、最初の1輌目が仮台車の上に載りました。はてさて、車両庫に入線できそうかな?
車両庫内から見てみると、何とかなりそうですがぎりぎりのようです。仮台車に載った木造客車は無事に車両庫に入ることができたでしょうか?
もしも引っかかってもいいように、人力でゆっくりと車両庫に入線します。T氏の計算は正しかったようで、どこにも当たらずに絶妙なクリアランスを保って車両庫に滑り込んでいきます。
続きます
タグ:井笠客車
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