木造客車がやって来た! その2 [トピックス]
まきば線にやってきたこの木造客車、もともとは西武山口線でコッペルに牽かれていました。さらにさかのぼると岡山県の井笠鉄道で開業時に用意された客車です。製造は由緒正しい日本車両製造株式会社(!)、しかも大正2年(1913年)製造ということで、御年98歳!
昭和59年(1984年)に西武山口線が新交通システムに改築される際に廃車となり、昭和63年(1988年)からは西武ゆうえんち内の「レストランポッポ」として、レストランに改装され、活用されてきました。しかし平成22年(2010年)に「レストランポッポ」が閉店となり、その後は利用されないままの状態が続いてきました。
このたび、西武園ゆうえんちの改装計画に基づき、所有者の西武鉄道様が譲渡先を探していたところ、いろいろなご縁から当会にお声がかかり、4輌ある客車のうち、2輌を当会が譲受するということとなったものです。
西武ゆうえんちを出発した4台のトラックのうち、2台がゆめ牧場へと向かいます。大正2年からずっと一緒にいた4輌の客車は、ここで2輌づつにお別れです。ゆめ牧場へのハンドルを握るのは、先日、西武鉄道E31型電気機関車を大井川鉄道に運んだドライバーさんでした。
“積荷”にシートがかけられていなかったこともあり、道行く人々の視線をくぎ付けにしながら、2輌の木造客車は一路まきば線を目指します。
続きます
タグ:井笠客車
実に美しく、可愛い格好をした客車ですね。
まきば線の蒸機に牽引される姿が早くみたいです。
by コート (2011-06-18 01:19)
ありがとうございます。
おっしゃるとおり、実にかわいらしい客車です。
まきば線を走らせるためにはまだまだやらなければならないことが山積みですが、そう遠くない将来、蒸気機関車の牽く木造客車にお乗りいただけることが出来ると思います。
ご期待ください!
by 事務局長 (2011-06-18 08:39)