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6号機に新装備登場(その1) [活動報告]

まきば線の本線は1周約500mのエンドレスで、原則として時計回りの一方通行として運用されています。当然、列車運行時には右カーブが多くなります。これはまきば線の性質上やむを得ないことなのですが、どうしても直線から右カーブに進入する際に左前輪にストレスがかかります。その結果として、左前輪のフランジの摩耗が激しくなってしまっています。
6号機は昨年12月から今年4月にかけて足回りのオーバーホールを行いましたが、そのオーバーホールの大きな要因の一つが摩耗したフランジ対策でした。オーバーホールの結果、フランジは新たに盛り直されましたが、このまま運行を続けていれば、いつかまたフランジは摩耗していってしまいます。
もちろん、その対策として線路のカント(傾き)を調整して、レールと車輪との当たりを和らげたり、レールの側面に潤滑油を塗ったりと対応策は講じてきました。しかし過大なカントは安全上問題がありますし、レールへの潤滑油塗布も、手間がかかる上に、塗布量が多すぎて油が踏面に回り込んでしまうと、こう配でスリップしたり、制動不良を起こす可能性があります。

そこで6号機に新装備が登場しました。自動的にフランジに適量の潤滑油を塗布するフランジ塗油器です。
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6号機左前輪に輝くフランジ塗油器

このフランジ塗油器は、とっちゃん氏とともに羅須の“瀬野八コンビ”の一人、ぶにゃん氏が企画・制作したもので、蒸機列車運行前の5月2日夜に、6号機の左前輪に取り付けられました。
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蒸機運行前夜、フランジ塗油器を装備するぶにゃん氏

真鍮製の油壷の下に塗油量調節用のバルブが付き、そこから銅パイプが左前輪のフランジへと延び、潤滑油が滴下されるような構造になっています。ただしそれだけですと停車中も潤滑油がぽたぽたと漏れてしまい、過剰潤滑になってしまいますので、油壷の中に振動によって開閉するバルブが仕込んであります。このバルブにより、振動が発生する走行中のみ潤滑油が供給される仕組みになっています。
このフランジ塗油器の装備により、フランジの摩耗が改善されると共に、走行抵抗も大幅に改善され、6号機を担当した他の機関士からも称賛を受けていました。

6号機の新装備はまだ続きます。
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