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103号機復活! [活動報告]

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新車のようになって復活した103号機

普段のまきば線ではディーゼル機関車の103号機が営業列車をけん引しています。
この103号機は兄弟機関車の101号機、102号機と共に立山砂防軌道から来た酒井工作所の5トン機で、昭和41年に製造以来、御年45歳という産業用輸送機械としてはすでに古参の部類に入りつつあります。春夏秋冬問わずまきば線では当然のように走っていますが、もはやこのクラスのディーゼル機関車がほぼ毎日定期運行しているところはほとんどなく、実は大変貴重な存在です。
もともと納入先が山岳路線だったこともあってパワーもあり、しかもトランスミッションもオートマチック、エアブレーキも装備しており、取り扱いも(他の機関車に比べれば)簡単で、まきば線にはなくてはならない機関車となっています。

ところが1年ほど前、その103号機に不具合が発生、駆動系の部品が破損して走行不能になってしまいました。営業列車の牽引は僚機の102号機が引き継いだものの、残念ながら103号機はリタイヤとなってしまいました。幸い不具合の発生した部分はすぐに特定できたのですが、部品の交換が必要でした。しかしなにしろ40年以上前の受注生産品の機械ですので、交換パーツの手配だけでも一筋縄ではいきません。やむなく部品待ちの間、長期の修理休車となってしまいました。
その間はこんなことあんなこともありましたが、5号機や102号機のバックアップでなんとか営業列車の運行体制は維持されてきました。

部品到着までの期間、機関庫で不遇な時を過ごすことになりそうだった103号機でしたが、そこへ救いの神が現れました。羅須地人メンバーのU氏です。どうせ部品が来ないうちは動かせないのだからと、彼は故障部分も含めた103号機のレストア作業を始めたのでした。
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U氏により徹底的なレストアが始まった

そして年代物とも呼べるいすゞDA640エンジンをはじめとする主要部品の分解・点検・清掃・調整のほか、エンジンブロックを含む全塗装など、こつこつと徹底的なレストアが行われました。その間に補修部品も届き、休車の原因となった駆動系の故障部分も修理され、いよいよこの5月にレストアが完了したのでした。
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塗装は下地から整えられた

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主要部品の点検整備の後、車体、台枠、内装共に再塗装された

レストアが完了した103号機は、まるで工場出荷時のようにピカピカでした。他のメンバーが「土足で乗っていいの?」と聞いてきたり、ランニングボードに残った自分の足跡をウエスでふき取ったりしてしまうくらいの仕上がりで、皆が「もったいないからこのまま仕舞っておこうよ」などと言い出すくらいでした。

再び営業列車の先頭に立つことになった5月5日は、蒸機列車運行日恒例のメンバー記念撮影も103号機の前で行われ、メンバー全員で103号機の復活を祝うと共に、U氏の労をねぎらいました。そして蒸機列車運行終了後、レストアを行ったU氏自らハンドルを握って乗り場まで回送し、ゆめ牧場の担当者に引き継ぎがれました。こうして103号機は再び営業列車の先頭に返り咲いたのでした。
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レストア完了後、U氏自らの手によって営業列車に復活する103号機

その後、103号機は休園日や蒸機列車運行日を除き、毎日まきば線で活躍を続けています。そして、今後もまきば線で快調なエンジン音を響かせることでしょう。
まるで生まれ変わったかのような美しい姿になった103号機、ぜひ皆さんも会いにおいでください!
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