還ってきた給水塔

台車で運ばれる“給水塔組み立てキット”

５月の蒸機列車運行に向けて給水塔の設置も行われました。
まきば線の給水塔は、今年１月、ヤード整備工事の一環として撤去されていました。（撤去の様子は　こちら　と　こちら）
もともと代表幹事T氏のプランでは撤去後に新たにもっと見栄えのする給水塔を設置する予定になっていました。しかし、その後プランの見直しが必要となったため、新給水塔計画は一時中断になっていました。ところが給水塔が無いと蒸気列車運行はできないということで、一度撤去された給水塔が再び設置されることになったのです。

再設置場所については、代表幹事T氏は「元の場所でいいんじゃないの」などと言っていましたが、その“元の場所”には乗降用ホームが設置されています。「ホーム上に給水塔はないよね～」ということで、元の場所から１０ｍほど東寄りの本線沿いに設置されることになりました。
ここであれば、給水のための運転停車が、あたかも“駅に停車している”ように見えますし、本線だけでなく機関庫線にも給水用ホースが届きます。

設置作業は４月１６日の午後、昼食後の腹ごなしを兼ねてスタートしました。設置作業と言っても、バラした旧給水塔のパーツを組み上げるだけ。“給水塔組み立てキット”が台車に積まれ、新たな設置場所に運び込まれます。そして“保線大臣”の監督の下、砕石で地ならしをした上に旧給水塔と同様枕木が井桁で組まれていきます。前回はただ組み上げただけでしたが、今回は井桁の各段で水準をとって組んだあたりが１５年間の進歩でしょうか(笑)

そして作業開始から４０分後、あの見慣れた給水塔が再びまきば線に姿を現しました。
早速、元の場所の水道配管からホースが延ばされ、３か月ぶりにタンクに水が張られたのでした。今後、水道配管の設置及び軟水機の取り付けが行われる予定です。

乗降用ホームの先に“あの”給水塔が還ってきた

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