薪焚きポッター つづき [活動報告]
さて、火の粉止め付煙突や新型汽水分離機への交換、スプロケット交換によるローギヤード化、それに伴う空転防止のための砂箱取り付けなどの改造が行われたポッターは、早速10月20日の蒸機列車運行の先頭に立ったのでした。
今回の運行は薪焚きで行うということで、大量の薪を用意しなければなりません。まきば線では以前からゆめ牧場近くの製材所のご協力で、製材の過程で出た端材を譲っていただいています。そしてこれを適当な大きさに切って薪として使用しています。
今回も、この日に備え、前週から薪を作り始め、当日朝もみんなで薪作りを行いました。
電ノコやチェーンソーを手に薪作り
そしてたっぷりの薪が用意され、ポッターの運転台には機関士の足の踏み場がないほどの薪が積載されたのでした。
運転台にはあふれんばかりの薪が…
薪は石炭に比べると灰が軽いため、走行中、煙突から灰を撒き散らしてしまう心配もあります。しかし運行前の試運転の結果、火の粉止め付きの煙突は、灰の吹き出しをきっちり防止しており、問題はないということで満を持して運行に臨んだのでした。
さて、薪焚きの運行はまだ心配事があります。薪は石炭に比べると熱量が低いため、圧力の維持ができるのか、ということです。しかし結果から言うと蒸気圧の維持は全く問題ありませんでした。逆にこの日は普段の蒸機運行日に比べ、お客さんが少なかったこともあり、停車中に蒸気圧が上がってしまい、安全弁が作動、「早朝から薪を作ったのに無駄にするとはナニゴトだ!」とメンバーから顰蹙を買う機関士もいました。
そして結局、薪焚きポッター号は丸1日にわたり薪を燃料に運行を行い、少々煙は薄いものの、その任務をしっかり果たし営業運転を終えたのでした。
燃料が薪のため、薄い煙の薪焚きポッター号
「ポッター」にすっかり心奪われました。(10月20日の蒸機列車運行で)
また縦型ボイラー蒸機の意外な熱効率とパワーに驚きました。
えっ、薪炊きでそんなパワーがあるの!? とカルチャーショックでした。
早速スチームトラム設計構想ともくろみ、実物の蒸気エンジンの情報が無いかインターネットで検索[Steam engine 蒸気エンジン 実物 設計 販売 など]してみました。
しかしさすが、21世紀模型はあれども実物の情報は殆んど見つかりませんでした。
プラント用の蒸気で動くウォ-シントンポンプ等は有るのですが。(無謀ですね。)
結局とある海外サイト「Riverview & Twin Lakes Railroad」でスチームエンジンのCG動画を見つけただけでした。ですがこれがなかなかおもしろいのです。
http://www.trainweb.org/riverview/engine.html
by Sugiyama (2007-11-04 23:44)
初めてコメントします。
数十年に渡って1/1の蒸気を動かし続けるなんて、すごすぎる。
自分は畏敬の念をもって敬意を表することしかできません。
これからの皆さんの活動に幸あれ。
追伸
意味のないコメントだと判断されたときは、削除してください。
by 素晴らしい方々へ (2007-11-06 22:25)