５月５日 蒸機運転終了！

今回のラストランナーは復活なった３号機

初夏の陽気をもたらした日もようやく傾き始め、今回の蒸機運行最終日もいよいよ終盤を迎えました。午後3時からの最後の運用を受け持つのは、今回の蒸機運行で復活を遂げた３号機です。復活初日ということで、様子見を兼ねて６号機と半日以上ペアを組んできました。結局、特に問題となる部分もなく、この日の最後に単独での運用に就いたのでした。
３号機はその期待に応え、長期運用離脱だったことなど微塵も感じさせずに、日中に比べると軽くなった荷をしっかり牽引していくのでした。

その頃機関庫前では、本務機を３号機に譲った６号機が、先に火を落とし運転後の整備に入ります。羅須地人のメンバーが６号機のボイラーの煙管掃除をしていると、「軽便大好き少年」くんが覗き込んできます。彼はこの日の機関庫公開で、ほぼ１日べったり機関庫に張り付いており、閉園間近なこの時間までもヤード付近でわたしたちの活動を見学していました。
蒸気機関車の運行には欠かせない作業ということで、裏方作業ですが彼も飛び入り参加、作業のお手伝いをしていただきました。

軽便大好き少年も煙管掃除の飛び入りお手伝い

６号機の煙管から１日の煤が落とされる頃、運転指令の無線に駅長担当から無線が入ります。
「駅長より運転指令、この列車で最終列車となります。よろしく！」
いよいよ最後の列車が出発です。３日目もこの時間になると、連日の疲労がたまり、へろへろの羅須地人も多くなってきましたが、もうひとがんばりです。

最終ということでお客さん満載の列車はいつものようにまきば線を周回し、最後のお客さんは乗り場で下車したのは午後４時半過ぎのことでした。

最終列車とそれを見送る踏切番たち

最後のお客さんが降りて、これで３日間にわたる蒸機列車運行も一区切りです。わたしたちも肩の荷が下ります。しかし作業はまだ終わりではありません。お片づけが終ってみんながおうちに帰るまでが蒸機列車運行です。
お客さんを降ろした最終列車はそのまま回送列車となり、乗り場付近に設置されていたガチャポンとともに駅長担当や踏切番担当のメンバーを回収して機関庫に帰ってきます。回送列車に乗るメンバー、そして出迎えるメンバーの顔にも達成感・充実感がみなぎっています。

機関庫に戻った羅須地人たちを待っていたのは運転指令でした。疲労の色が見える羅須地人たちに、容赦なく作業を割り振っていきます。それでも片づけが終らないと終れないので、手分けして最後の作業に取り掛かります。
３号機の担当者はさっそく運転後の整備に取り掛かります。一方、残ったメンバーは力仕事です。本線横の八輪ダンプに積んであった石炭の大袋は、人力で石炭積載用となっている立山トロに移されます。

石炭の大袋を立山トロへ

この石炭袋、もともと500kgの重さがあります。この日この袋の石炭も少々使っていますが、それでも一人や二人ではびくとも動きません。トロッコに八輪ダンプを横付けし、荷台を少しづつダンプさせながら、総勢10人ほどで寄って集って移し替えます。
三日目も夕方、みな足腰がへろへろでしたが最後の力を振り絞り、何とか石炭袋は立山トロに載ったのでした。

最後の力仕事を終え満足する羅須地人たち

一方、３号機の運転後整備も着々と進んでいます。
煙管掃除で１日分の煤を落とし、灰がたっぷり溜まった灰箱の掃除も済ませ、給脂、清掃ののち、ボイラー水を排水します。
機関車からぬくもりが消えていきます。いよいよ今回の蒸機列車運行の活動も本当に終了です。
みなさん本当にお疲れ様でした。

３号機からボイラー水が抜かれ、今回の運行も終わり

蒸機列車運行は終りましたが、この３日間の話はまだまだ次回も続きます。

コメント 3

３日間の蒸気運行記事も修了！たくさん楽しめました。
運転指令・事務局長、おつかれさまでした。
さて、次の連載は何かな？
by 竪型募鋳羅 (2007-06-22 23:03) 

今週の土曜日は、久しぶりに野えん坊と主水亭主の2枚看板らしい。
　そこにいないのは、塚ちゃんだけだ。
　俺は、塚ちゃんを待ってるぜ。
by 俺は待ってるぜ (2007-06-26 17:55) 

ひさかたぶりにみのむしつうしんをアップいたしました。
お暇なときにでもご高覧ねがいます。
by moto (2007-07-03 23:25)