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そして蒸機運行 [活動報告]

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蒸機運行日早朝の6号機とポッター11号機

いよいよ12日、蒸機運行当日です。もうこのまきば線で何度も蒸気機関車の運行を行ってきていますが、やはり蒸機に火が入る朝は羅須地人たちの間にも緊張感が漂います。

10時からの運行は、まずはポッターが先頭に立ちます。秋らしくすがすがしい陽気の中、まずはフラットカー1501を1両従えての運行開始です。
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秋の高い空の下、Ωカーブを往くポッター

ちょうど12日の夜にはNHK-BSの番組に出演するポッター、スタジオ内では空気圧での運行でしたが、今日はいつもの通り石炭を焚き、蒸気の白い煙をを吐きながら、のびのびと走ります。

しかし、午後に入るとお客さんもじわじわと増えていき、乗車待ちの列もでき始めました。ここらで客車の増結、と同時に機関車も昨夜まで足回りの整備を受け準備万端の6号機に交代です。
12日の午後はこのまま6号機が列車の先頭に立っての運行になりました。
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6号機がロッドの動きもスムーズに築堤を駆け上る


翌日の13日も秋晴れのいい天気。前日と同じくポッターからのスタートとなり、お昼頃には予定通り6号機に交代しました。
このまま何事もなく終わるかと思いきや、6号が運行開始してから2時間ほどたった頃、問題発生。6号機のボイラーの圧力が徐々に低下してきてしまったのでした。
原因は石炭でした。というのも、これまで使ってきた石炭は12日で使い切り、13日からは違う産地の石炭に切り替えました。ところがこの石炭、燃焼は早く高カロリーなのですが、灰の発生量も多く、灰箱に落ちきらない灰が高温にさらされ溶融し、いわゆる“クリンカー”とよばれるネバネバの物質ができてしまうのです。このクリンカーが火床の上にびろーんと広がると、通風を阻害、酸素の供給が絶たれ見る見る石炭の燃焼が衰えてしまいます。火が燃えないとお湯は沸きません。お湯が沸かないと蒸気機関車は動けません。
もともと6号機はボイラーの通風が良くない機関車なのですが、このクリンカーのおかげでますます通風が悪化してしまいました。圧力もどんどん低下し、とうとう常用圧力の3分の2を切ってしまいました。これでは木橋前の勾配を登るのは難しい状況です。
一時的にポッターを後ろに連結し後押しをしましたが、結局6号機の石炭燃焼は回復せず、午後3時頃にはポッターと交代、6号機はそのまま火が落とされたのでした。
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6号に代わり列車の先頭に立つポッター

ポッターはボイラーの構造上、もともと通風は良かったこともあり、新たな石炭でも残りの運行を行うことができました。しかしこのポッターでも、最後は灰箱いっぱいに灰が溜まり、間一髪でこの日の運行を終えたのでした。
この新石炭、まだまだ在庫がたくさんあります。どうやら次回の蒸機運行日までにうまい焚き方を会得する必要がありそうです。
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