５月５日 そして３日目の朝

青空の下、早朝から昇圧作業が始まる

モータートロッコ完成お披露目会に始まり、3号機復活試運転に盛り上がった夜が明けて、蒸機運行最終日、５日の朝を迎えました。３日・４日に続き、この日の朝も、空は気持ちよく晴れています。
早朝にもかかわらず、昨夜復活した３号機からはすでに煙が上がりはじめています。昨夜の試運転で順調な仕上がりを見せた３号機は、早速ではありますが、今日の運用に入れてみようということになりました。ただし、もしも準備の段階で何か不具合があれば、ポッターに切り替えるという条件付です。

３号機に取り付くのは青さん、Ｔさん、Ｓさん

機関庫では昨晩に続き、青さんＴさんがせっせと３号機の世話を焼いています。始発列車担当の６号機にはまだ火は入っていないのに、バックアップ用の３号機は着々と準備が進んでいるようです。

一方、中庭では朝食が用意され、寝床から出てきた羅須地人たちが集まり始めます。

けだるさが漂う最終日の朝食風景

３日目の朝ということもあり、食卓にはけだるさが漂っています。昨夜はみんな深夜まで盛り上がっていましたが、中にはすでに３泊して４日目の朝を迎えたメンバーもいます。決して平均年齢は若いとは言えない羅須地人たちの間にも疲労の色が見え隠れします。
この日の朝食メニューはＴさん調理の特製フレンチトースト。大判のホットプレートで豪快に焼く大胆な料理法でしたが、食べてみるとこれがウマい！　適度な甘みに食も進み、たちまち２回戦、３回戦と増産、好評を博したのでした。

腹ごしらえも済んだ羅須地人はそれぞれの持ち場に移り、運行に向けての準備作業を行います。そして午前９時３０分、今回の蒸機列車運行での最後の運行前ミーティングが開催されます。

最終日の運行前ミーティング

このミーティングでは、今日の運行予定やそれぞれの担当、注意事項などがメンバーに伝達されます。早朝からの準備作業の結果、３号機は特に何の問題も見当たらないということで、この日の運行は正式に６号機と３号機で行うことになりました。そして最終日ということで、特に安全確保について気を抜くことなく徹底しようという再確認も行われました。
火入れでは３号機に先を越された６号機も、この頃にはすでにスチームアップしており、最終日の運行準備も着々と進んでいます。

続きます。