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まきば線に新たな車両登場! [活動報告]

1月24日の昼食後のことでした。代表幹事のT田さんが「さ~、お披露目かたがた試運転しよっかな~」と客車庫に向かいました。しばらくするとディーゼルエンジン音も高らかになんともゲテモノ感が漂うナゾの車両が姿を現したのでした。
その“ナゾ車両”はそのままするすると、まきば線本線に向かっていきます。
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ヤードからナゾの車両を引っ張り出してきたT田さん

後部には簡易連結器を備え、なべとろ1両をぶら下げています。そのまま午後のまきば線に入って行きます。
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木橋を渡る“ナゾの車両”

この車両、外見からもお分かりの通り、もともとは鉄道車両ではありません。ゴムタイヤがついていたダンプカーで、8つのタイヤがついていたことから羅須では「8輪ダンプ」と呼ばれた建機車両でした。
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まだゴムタイヤを履いていた頃の“8輪ダンプ”

事の起こりは保線作業での線路への砕石散布でした。まきば線の砕石散布には主になべとろが使用されていました。しかしなべとろはその構造上、線路中央部への砕石散布が行いにくく、豊N保線大臣からT田さんに「線路中央部へ散布できる車両とか作れないですかねぇ」と相談されていたようです。
“8輪ダンプ”も8つの低圧ゴムタイヤを装備しており、砕石や土砂の運搬等に活躍してきましたが、ゴムタイヤが小径だったこともあり、あまり入り組んだところへは入りにくく、思ったようには砕石散布ができないこともありました。
そこでT田さん、保線大臣の要望を叶えるべくいろいろ熟慮を重ね、たどり着いた結論が“8輪ダンプ”の鉄道車両化だったのでした。
“鉄道車両化”といっても、何かの時にはすぐにゴムタイヤに戻せるようにと、改造部分は最小限に抑えられています。もともとのフレームの下に軸箱受けが設置され、タイヤがついていた駆動軸にスプロケットを取り付けて、チェーンで鉄道用の車軸に動力を伝えています。そのため前後進やギアチェンジなどの操縦方法は“8輪ダンプ”のままです。上回りは無改造ですので“8輪ダンプ”のときと同様に荷台のダンプも可能です。
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もともとの駆動系を生かした下回り

しかし、無理やり鉄道用車輪を取り付けたこともあってかなりの腰高で、しかもまだステップも未設置なため運転台に乗り込む際にはよじ登る必要があります。
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“ナゾ車両”はかなり腰高

この日はまきば線本線でひとしきり試運転した後に、線路状況のより過酷な“ウエストライン”に入線してサスペンションの動きを観察することになりました。
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“デッドウエイト”を乗せサスペンション試験中の“ナゾ車両”

本線に比べ、軌道のねじれが大きいウエストラインでは、場所や荷重によっては車輪が浮き上がる問題が露見したものの、とりあえずの使用には問題なさそうなことも確認され、無事(じゃないけど)、まきば線の仲間に加わったのでした、今後、保線作業などでの砕石散布に活躍が期待されます。

ちなみに「発注者」の豊N保線大臣は、どうやらJRで使用されているホキ車のようなものを考えていたようで、この“車両”を見て「俺が思い描いてたのはこんなんじゃない!」と言ったまま絶句したそうです。
とはいえ、なべとろ1両をぶら下げてまきば線を往く姿もなかなか悪くない雰囲気です。
まだ出来たばかりで番号も名前もありませんし、かなりゲテモノ感が漂う車両ですが、新たな仲間ということで今後よろしくお願いします!
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