SSブログ

ポッターに屋根がっ! [活動報告]

“ポッター”こと11号機マフ・ポッター号は、今を去ること31年前の1983年、羅須地人鉄道協会で製造された、日本では唯一稼働状況のバーチカル(竪型)ボイラーの蒸気機関車で、3号機・6号機とともにまきば線の“顔”ともいえる機関車です。
古くからのファンの方ならご存知だと思いますが、実はこの機関車にはかつて“屋根”が付いていました。
0010539.jpg
かつての“屋根ありポッター”(小田急 花鳥山脈時代)

しかしまきば線に入線して5年後の1998年、木製だった屋根が腐食して取り外されて以来、そのままずっと“オープンカー”状態で運行されています。
それから16年、気がつけば“屋根無し”状態での運行期間のほうが長くなってしまい、屋根が無い姿がオリジナルと思われている方もおおいのではないでしょうか。

しかし、“ポッター生みの親”T田氏はじめ“屋根ありポッター”を知るメンバーからは、「いつか屋根の復活を」という思いがありました。
そして今春、T田氏が中心となってポッター屋根プロジェクトが始動、屋根の製造が始まりました。様々な試行錯誤がありましたが、9月14日の蒸機運行を前に、とうとうポッターの上に再び屋根が載せられたのでした。
0010548_2.jpg
再び屋根が載ったポッター

この屋根、当初の屋根からいろいろと改良されています。
外観上の大きな変化としては、サイドのロゴ表示が目立つところですが、実はその内側には“ぶにゃん式集塵機”が隠れるように取り付けられており、そのため煙突位置も前方になっています。
この“集塵機”で排煙に含まれる煤や石炭灰などを取り除き、よりクリーン(当会比)な排煙を実現しています。
0010549_2.jpg
屋根の下に隠された“ぶにゃん式集塵機”

ちなみにその効果はこんな感じ。
0010535.jpg
排煙から取り除かれた煤など

また、まきば線の機関士は排煙の色で罐の石炭の燃焼状況を把握しています。かつての屋根では運転中に排煙の色を確認する事が困難でしたが、今回製造された屋根はなんと“サンルーフ”が付いており、そこから排煙が確認できます。これなら機関士は運転中でも煙の状況を見放題です!
0010549_3.jpg
新登場の“サンルーフ”!

ということで、屋根が載って印象が大きく変わったポッター号、今後はこの姿で活躍する予定です。
次回の運行は10月25日・26日を予定しています。ぜひ“屋根つきポッター”に会いにいらっしゃいませんか?
0010548_3.jpg
屋根付きポッターの横を通過する6号機

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。