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嵐の三連休、その時まきば線では何が起きていたのか その4 [活動報告]

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いよいよ自走する瞬間が…

世間では台風18号でてんやわんやの連休となった三連休最終日の16日、時刻は午後3時5分。いよいよ1号機が自らの蒸気で自走する時がやってきたのです。
その瞬間を動画でお届けいたしましょう!

ご覧のとおり、機関庫前からの単機自走は見事大成功です!

もちろん、まだ時刻は3時過ぎ、しかも本線には営業列車もありません。ここで終わるわけがありません。
牽引力を確認するためのデッドウエイト兼非常用制動車&救援車として、フラットカー1502+DL102号機が連結され、試運転列車が仕立てられます。この1号機は大容量シリンダー(当会比)を持っており、しかも新品ボイラーの常用圧力は当会最大級の10キロ。その牽引力には大きな期待がかかっています。
出発準備が整い、周囲の羅須地人たちも、1502に乗り込む者、102号機に乗りブレーキハンドルに手を伸ばす者、カメラを抱えてベストポジションに走る者、その瞬間に備えます。
すべての準備が整い、機関士とっちゃんがゆっくりと加減弁を開けます。
…シリンダーに蒸気が送られ、ドレン弁から白い蒸気が噴き出します。そしてその力はロッドを経由して車輪へと伝えられ、1号機はじわじわっと走り始めます。
今回は圧縮空気でもなく、そしてほかの機関車から貰った蒸気でもありません。自らのボイラーで作った蒸気を自らのピストンで牽引力に変えて走っているのです。
この時の圧力は4キロとボイラー出力はわずが4割ですが、それでも力強く(当会比)走り始めます。
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とっちゃん機関士、ぶにゃん助士の運転でまきば線本線を往く1号機

1周目の動画がこちら。

オメガカーブの先から続く上りこう配も、5トンDLのデッドウエイトをものともせず、じわじわ登っていきます。一番きついティンバートレッスル(木橋)前築堤の上りこう配では、機関士とっちゃんが敢えて加減弁を絞ったりしましたが、それでも止まらない余裕の牽引力! しかもボイラー出力4割なのにっ!

もちろん1周では終わりません。とっちゃん機関士に代わり、2周目はぶにゃん機関士がハンドルを握ります。
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2周目のハンドルを握るのはぶにゃん機関士

今日初めて走ったとは思えないほど軽々と走っていきます。糸魚川からまきば線に持ち込まれて十数年、ここに至るまでの道は決して平坦ではありませんでした。しかしこの1号機をもう一度走らせるために、とっちゃん、つかちゃん、ぶにゃんさんを中心に、代表幹事T田さんなど羅須地人たちが一丸となって、ようやくこの日を迎えることができたのです。
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5トンの死重もものともしない1号機

そして3周目は代表幹事T田さんが機関士としてハンドルを握ります。
この3周目の動画がこちら。

ということで、復活1号機の初自走はボイラー出力を抑えつつも、充分な牽引力の片鱗を見せながらまきば線を3周し、大成功の裡に終了することとなりました。嵐の中、ここまで漕ぎつけた羅須地人の皆さん、大変お疲れ様でした。
世間では大変な状況になっていたところもあった“嵐の三連休”でしたが、まきば線では1号機が初自走するという記念すべき日になっていたのでした。
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無事試験走行は終了し、初罐の火は落とされた

なお、ご覧のとおり、自走したとはいえ、キャブなどの外装や塗装どころか、ブレーキ関係や水タンクなど、実際に完成するまでにはまだまだ多くの作業が残されています。
来歴などの詳細は不明ながらも、糸魚川時代から数多くの方々に愛されているこの1号機、まきば線に入線してからも、多くの皆さんに応援していただいてきました。今回の自走で、わたしたち羅須地人のレストア作業にもさらに弾みがつくものと思われます。
これまでの応援に感謝いたしますとともに、引き続き1号機の完全復活にご期待ください!
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