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給水塔撤去される その1 [活動報告]

2011年になってもまきば線の活動は着々と進められています。
1月4日には活動日でもないのに新年早々有志が集まり臨時活動が行われ、つづいて1月8日から10日には、2011年最初の公式活動が実施されています。
9日には、ヤード改良工事の一環として、給水塔移設のための撤去作業が行われました。
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給水塔撤去を前に状況を確認するT代表幹事

この給水塔は、蒸気機関車への給水のために機関庫脇に設置されているもので、蒸機運行の際には数周に一度給水停車するためご存知の方も多いと思います。

この給水塔、まきば線着工3年目に当たる平成7年4月に設置されたもので、早いもので設置以来もう15年以上が経過しています。当時まだ線路や設備の配置計画もきちんと決まっていなかったため、仮設の予定で設置されましたので、平成7年当時の乗り場の機関車停止位置をもとに設置場所が決められました。
いつでも解体可能なようにただ枕木を井桁に積み上げただけの簡易構造で、なおかつその井桁も、一時拝借のつもりだったので本来本線敷設用に用意してあった一番いい枕木を使用しています。その上に乗っているFRP製の水タンクも、糸魚川時代からのものですが、元をたどれば神戸ポートピアまで遡れる由緒正しい(?)中古品です。しかも、この作業は一人で行われたため、それより高いと給水タンクが一人では持ち上げられなかったという理由で枕木の井桁は10段重ねになったという逸話つきです。当然水道配管などなく、タンクへの水の補給は水道からのホースを直接突っ込んでおくだけでした。

しかし、それまでの蒸機運行は、水道からホースで直接機関車に給水しており、ずいぶん時間がかかっていましたので、こんなでっち上げ給水塔でもずいぶん役に立ちました。
当時はまだ本線エンドレスも開通していないどころか、まだ“まきば線”という名称すら無く、唯一運行可能な蒸機である11号ポッターが立山トロ3両を牽いて、機関庫付近と今のデルタ線あたりを行ったり来たりしている頃の話です。

その後、翌年からは乗り場が現在の位置に移転しましたが、暫定利用という当初の目論見とは異なり給水塔は移設されることはなく、気がつくと15年の月日が経過していたのでした。
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2000年頃の給水塔。
現在とは線路配置も異なっているし、いろいろ懐かしいものも写っている

しかし、現在行われているヤード整備の一環として、全体的に配置を見直すなか、とうとう給水塔の位置も見直されることになり、今回の活動で撤去することになったのでした。

続きます。
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