SSブログ

へろへろ! [活動報告]

前回の続きです。

そして11月最後の週末、いよいよ砂利取り線の敷設作業が開始されました。
この砂利取り線、本線から西向きに伸びるヤードの中で、砂利置き場に向けて、唯一東に伸びる線路ということで計画されました。すでに分岐器は設置されていますので、砂利置き場へ向けて枕木とレールが置かれていきます。と、ここまではこれまでのヤード工事と変わらない工事内容です。
ところが分岐器から2本目のレールを敷設する作業の段になって風向きが変わってきました。…そう、現場に紛れた“へろへろ”原理主義者たちがついに動き始めたのです。

鉄道線路は、一般的にレールが太ければ太いほど歪みにくく、高品質となります。逆にレールが細くなればなるほど歪みやすく、いわゆる“へろへろ”状態になりやすくなります。まきば線は主に12kg/mレールを使用し、本線や分岐器の一部には15kg/mレールも使用しています。今回、改修されているヤード部分も基本的には12kg/mレールが使用されています。しかし、この日、砂利取り線1本目の12kg/mレールに繋がれたのは、なんと9kg/mレールだったのです。へろへろ”原理主義者たちは12kg/mレールに9kg/mレールをつなぐ特殊継ぎ目板まで準備していたのでした。
0004786.jpg
“へろへろ”原理主義勢力により持ち込まれた特殊継ぎ目板

もちろんこの作業現場には“保線大臣”T氏も参加していました。しかし作業現場に紛れ込んだ“へろへろ”原理主義者たちの一斉蜂起により、瞬く間に9kg/mレールの線路が敷設されていくではありませんか。気がつくと貧弱な枕木にか細いレールの“へろへろせんろ”が5.5m、砂利置き場の横に出現していました。
0004783_3.jpg
砂利置き場に向かって延ばされた“へろへろせんろ”

この砂利取り線は使用目的からして、いまのところナベトロくらいしか入線の予定はありません。もちろんお客さんの乗った列車が入線することはありえませんので、入線する車両の重量を考えると9kg/mレールの線路でも問題はないものと思われます。このような既成事実を目の前に、さしもの保線大臣も仕方なく現状を黙認となったようです。
わずか5.5mとはいえ、まきば線に“へろへろ”を作りだした“へろへろ”原理主義者たちは喜びに湧きかえっています。しかし、保線分野で表彰経験もある保線大臣としては「あんなものは“線路”ではないっ!」と言っているとか、いないとか。

一方“へろへろ”原理主義者たちは今回の成功を足掛かりに、「かつての利根川堤防工事の情景を彷彿とさせる事を目標に、さらに“へろへろ”な6kg/mレールで鉄枕木の本格的ドコービルシステムの再現を!」と気勢を挙げているそうです。
今回は“へろへろ”原理主義勢力に軍配の上がったこの“へろへろ”闘争、今後の行方やいかにっ!
0004771.jpg
蜂起した“へろへろ”原理主義者の横でお手上げ状態の“保線大臣”

※もちろん今回の記事にも一部憶測に基づく脚色が入っています(笑)
タグ:保線作業
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 1

へろへろ原理主義者

このへろへろ砂利取り線は、11日の活動日に保線大臣の手により
無残にもはがされてしまいました。
立て!万国のへろへろ原理主義者よ!へろへろは美しい!
再度、砂利取り線をへろへろに!保線大臣に負けないぞ、オーーー!
by へろへろ原理主義者 (2010-12-13 17:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。