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へろへろ? [活動報告]

鉄道愛好家、特に軽便・トロッコ好きの世界では線路の形容詞として「へろへろ」という言葉が使われることがあります。保線が行き届かず、上下左右に波打っているような状態の線路を「へろへろなせんろ」などと呼んだりしています。この“へろへろ”、乗り心地も悪くなり脱線の危険も増えるため、現代の日本ではほとんど見ることはできません。しかし、過去には廃止直前の路線や工事用の仮設軌道など、保線が半ば放棄されていたような路線で、“へろへろ”している状況がよく見受けられたようです。

鉄道を運行する立場からみると“へろへろ”は安全上好ましいものではないのですが、一方、趣味的な立場では、その“わび”“さび”にも通じる寂寥感の故か、線路が波打ち草生した状況を好む方々も世の中には多数存在するようです。そして、羅須地人メンバーの中にもそのような趣味を持つ者が少なからず存在し、まきば線にも“へろへろ”を再現したいと考えていました。
しかし、まきば線は観光牧場内の遊戯施設でもあり、一般のお客さんも乗車することから、安全管理上“へろへろ”は好ましくありません。それに、なによりまきば線には“保線大臣”豊N氏が君臨しています。この保線大臣の理想とする線路は“へろへろ”と対極の、特急列車が130km/hで駆け抜けていく高規格な線路であり、まきば線では保線大臣の目の黒いうちは“へろへろ”の実現は難しいものと思われていました。そして“へろへろ”好きのメンバーも、安全運行を犠牲にしてまで主義を貫くこともできず、その思想は淘汰されたかに思われました。
…しかし実際には消え去ることはなく、水面下で密かにその主義を温めていたのでした。

このようななか、まきば線ヤード工事の一環として、いよいよ砂利取り線の敷設作業が開始されることになりました。
しかし、この敷設作業にまさか“へろへろ”原理主義メンバーが紛れ込んでいたとは、保線大臣豊N氏もまだ気づいていなかったのでした。
0004765_3.jpg
砂利置き場に向け、レールが延ばされる
いつもと変わらぬ作業風景に“へろへろ”原理主義者たちがっ!


つづく
※今回の記事には一部憶測に基づく脚色が入っています(笑)
タグ:保線作業
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