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雨上がりの黄昏、入換作業 つづき [活動報告]

前回の続きです。

雨上がりの夕暮れ時、機関庫内を蒸気で真っ白に染めながら6号機が何かを牽いてきます。
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機関庫を真っ白にしながら6号機に牽かれ“何か”が出てくる

6号機に牽かれて機関庫前に姿を現したのは、12号機インジャン・ジョーでした。
もう火が入らなくなってどのくらい経ったでしょうか。機関庫裏にどっかりと座りこみ、すっかり根が生えてしまったかのようなインジャンでしたが、この日は6号機に牽かれ、久しぶりに“オモテ”に出てきたのでした。
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重い腰をあげ、ようやく出てきたインジャンジョー。あちこち“風化”が進んでいる

“休車中”(T代表幹事談)のインジャン・ジョーはあちこちが風化し始めており、そのまま牽くと連結器が崩壊しそうな雰囲気でした。そのため、直接フレームにワイヤーをかけて引っ張り出すことになりました。
しかしおとなしく言うことを聞くインジャンジョーではありません。ワイヤーを掛け、6号機で力を掛けてみましたが、動力台車側の車輪が頑として動きません。“設計・製造責任者”であるT代表幹事が覗きこんで様子を見ていましたが、どうやらプロペラシャフトから車軸につながる歯車が固着しているようです。最期にはT代表幹事自ら腐った床板の間にパイプレンチを差し込み、直接車軸を回すという裏ワザに出たところ、ようやくインジャンも観念したらしく、じわじわっと車輪が動き始めました。
車輪が回るようになれば、あとは6号機で引っ張り出すだけです。永い間眠りに就いていたインジャンですから、ちょっとやそっとでは動き出しません。しかし6号機が渾身の力をこめて牽きだすと、ようやくインジャンも重い腰を上げたのでした。
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6号機に牽かれ、黄昏時の幻想的な景色の中に佇むインジャン

やっと表舞台に戻るのか!っと思いきや、そのまま本線に出ることもなく、先ほど立山トロがいた車両庫の奥に押し込まれてしまいました。今回の入換えも、実は機関庫に新たに工作機械が設置されるのですが、その搬入経路にインジャンがどっかりと根を生やしており、“邪魔”だった、とのことで行われたものでしたので、インジャンはこのまま車両庫をねぐらとして過ごすことになりそうです。
T代表幹事も「なんとかしてやりたいね~」とは言ってはいたものの、いつの日か復活する日を夢見てまた眠りに就いたインジャンなのでした。
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もはやオブジェのようなインジャン。復活の日は来るのか!

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たそがれマン

イの字ことインジャン、いまだご健在とはうれしいですねぇ。
はるか昔、柏ワークスや活白に顔を出し、神田でクダまいていた
(マージャンの相手もさせられてた??)頃を想い出します。
あの頃は、AKBもあわや、RASSの取り巻きも多かったのでした。
さて、鉄分はすっかり抜けましたが、皆さんの変わらぬパワーには、
ただただ脱帽であります。

by たそがれマン (2010-11-07 18:16) 

御無沙汰まん

神田→ガード下というコースは定番でしたね。
特に、三井の森から8号までの頃は、若さもあって大盛り上がり。

今では私自身もたそがれていますが、たそがれマンさんは誰?(笑)
by 御無沙汰まん (2010-11-10 13:17) 

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