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木橋改良工事に着手! その1 [活動報告]

まきば線随一のビューポイントとして名高い西側の木橋ですが、実はまきば線随一のウイークポイントでもあります。
この木橋は、もともと谷でもなんでもない場所だったところに、羅須地人たちの「橋が欲しいっ!」という欲望の下、まきば線の敷設時に半ば無理やり築堤を築き高さを稼いで架設した木橋です。そしてこの木橋の完成と同時にまきば線本線が全通したという思い出深い木橋なのです。
しかし、完成以来すでに十数年が経ち、徐々に老朽化が進んできています。そして何より、“保線大臣”こと、豊N氏が「根本的に何とかしたいっ!」とフラストレーションを溜めつつあったのでした。

保線大臣のフラストレーションの根本原因は、“橋梁上のレールの歪みが大きくなっている”ことでした。橋梁上の枕木は架橋当時から中古枕木を使用しており、もとから微妙なサイズ違いや歪みなどがありました。そしてその後の経年変化でその歪みは少しづつ拡大してきていました。橋げたと枕木の間に調整用のゴム板などを挿入するなどして微調整を続けていましたが、それも限界があります。
そこで、この夏、木橋の軌道を根本的に改良することになりました。主な改良点は、枕木を新品に交換して、レールを重軌条化(12kg/m→15kg/m)&ロングレール化(5m→10m)することにより、橋梁上の軌道を強化することです。

5月中旬、まきば線に防腐剤のにおいも芳しい新品枕木が到着しました。そして5月最後の週末、蒸機列車運行の傍ら、木橋改良作業が始まりまったのでした。
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木橋の横に積み上げられた新品の橋梁用枕木

作業開始にあたり、さまざまな工法が検討されました。まきば線を長期間運休できるのであれば、まず橋梁上の現状の線路を撤去し、そのうえで新たに橋梁上に枕木を並べレールを固定していくのが順当な方法かもしれません。しかし、この方法だと基本的に週末しか作業ができない羅須地人の場合、完成までの数週間の間、まきば線が運休になってしまいます。ウエストラインを利用して迂回線を建設する案も浮上しましたが、作業が大掛かりになりすぎることもあり断念されました。
結局、作業期間や作業人工なども考慮し、木橋横のウエストライン上で軌匡を組み立て準備を進めておき、1回の週末で軌匡ごと一気に橋梁上の軌道を交換することになったのでした。この方法であればまきば線の運休も最小限にできます。
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枕木をウエストライン上に運び込む

新品枕木がウエストライン上に運び込まれ、軌匡組み立ての準備にかかります。すでに長さ10mの15kg/mレールも運び込まれ、橋梁用重軌条の軌匡作成が始まりました。
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ウエストライン上で軌匡組み立て

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