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103号機だけじゃなく、KATO5号機も整備が行われています。 [活動報告]

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キャブとボンネットが外された5号機

加藤製作所製の4トンディーゼル機関車の5号機は、かつてゆめ牧場の近くを流れる利根川の河川工事に使用された機関車です。
空気ブレーキ弁が付いていないことから営業運行には使われませんが、サイズも手ごろでキーをひねればすぐ動くという、まきば線の機関車としては珍しい特色のおかげ(酒井はエアの圧力が高まらないとギアが入りません)で、普段ヤードの車両入換えや工事列車などに大活躍しています。

この5号機、2002年にレストアを受けてから、もう5年が経過しましたが、このたび変速機や逆転機まわりの整備が行われることになりました。5年前のレストアの際には、とりあえず問題なく動いたということから、この変速機や逆転機は特に大きな整備が行われないままだったのですが、今年、機関庫増設で天井クレーンが設置されたことにより、変速機や逆転機を降ろして整備することになったのでした。
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外された逆転機(左)と変速機(右)

鋳物製の重そうなケースに収まる逆転機と変速機は人力で降ろそうとなると、ちょっとオオゴトです。しかし“文明の利器”天井クレーン様にかかれば、あっという間に降りてきます。逆転機のケースを開けると巨大なべベルギアが姿を現します。そしてその逆転機に付くのは“あの”トヨタ製の変速機。これまたケースを開けて内部のギアを点検します。
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トヨタ製変速機からのぞく変速ギア

点検の結果、変速機と逆転機を繋ぐ接続部に欠損などがあったため、新たに加工し直した部分はありましたが、幸いにもギアの欠損などの大きなトラブルはなく、このあと各部品を点検、給脂のうえ再組付けされています。ケースのガスケットも新たに製作されており、近日中に組み立て、車体に搭載となる予定です。

今後、5号機の作業としては、エンジンからのオイル漏れ対策や、燃料コックの交換、ボディーの再塗装などを行う予定になっています。しかし、使い勝手のいい5号機ですので、羅須地人たちからは早期の復帰が待ち望まれており、遅くとも年内にはまきば線を元気に走り回る予定です。

ちなみにワールド工芸さんがこの5号機をモデルにHOナローの模型を発売されるそうです。おなじくまきば線のナベトロも模型化していただいており、模型の世界でまきば線を再現することができそうです。

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