2号機と過ごした9日間 その10 [活白2号機]
間隔が開いてしまいましたが、2号機と過ごした9日間 その9のつづきです。
2号機のスチームドーム上には砲金製の安全弁と汽笛が取り付けられています。現役時代にはいつもピカピカに磨かれていましたが、小学校で保存がはじまるときにペンキで“金色”に塗装されていました。
スチームドーム上の安全弁と汽笛
2号機に限らず、整備が行き届いた蒸気機関車は、金属の磨きだし部分が曇りなく輝いているものです。特にボイラーの上で輝く安全弁や汽笛は、ナンバープレートなどと共に、その機関車が大切にされているという証であり、蒸気機関車の“カッコよさ”の一つでもあります。
今回の展示は、たくさんの人に2号機を見ていただけるせっかくの機会です。現役時代と同じように安全弁や汽笛がキラリと光る“カッコいい”ところを見てもらいたいじゃありませんか。
取り外した汽笛と安全弁から、まずは金色の塗装を剥離します。当会最古参のメンバーでもあるIさんみずから作業にあたります。
スクレーパーを使い、塗膜をはがす
塗膜がはがれると、スクレーパーから研磨用パッドを装着したディスクグラインダーに持ち替え、磨きだし作業が始まります。
砲金の地肌が出るとディスクグラインダーで研磨開始
ひとしきり磨くと、砲金が少しづつ輝きを取り戻し始めます。
鈍い輝きはじめる砲金部品
…でも、Iさんはまだまだ作業を続けるようです。
コメント 0