5月4日 蒸機列車運行その2 [活動報告]
再びカレンダーを5月4日に戻して5月4日 蒸機列車運行その1のつづきです。
3号機の作業はじまる
その頃機関庫では3号機を取り囲み、なにやら作業が始まっているようです。
前日、3号機は展示線に留置されて、お客さんの記念撮影に大活躍していましたが、今日は機関庫に引き入れられ青さんと代表幹事Tさんが取り付いています。復活へ向けての作業が少しづつ始まっていたのでした。
3号機はボイラーケーシングやキャブ(運転台)がついて、すでに機関車っぽい形になってはいますが、まだ細かなパーツがほとんど取り付けられておらず、自走できる状況ではありません。周囲にいた手の空いているメンバーも巻き込んで、部品の取り付けや整備など作業が進んでいきます。
蒸気配管に保温用の布巻き
逆転レバーの再塗装
しかし、残された時間はあと1日半。この蒸機列車運行の期間中にはたして3号機は動くようになるんでしょうか?
体験型蒸機鉄道まきば線
今回の新企画として、お客様への機関庫公開を行いました。普段この機関庫は関係者以外立ち入り禁止にしていますが、この3日間は運転指令が機関庫脇に常駐し、また非番のメンバーが機関庫内にいることもあり、一般のお客様への安全の配慮もできると判断して機関庫の公開に踏み切りました。
当初は煙くて足元も悪い機関庫をわざわざ見に来るのは、“鉄ちゃん(鉄道ファン)”の方ばかりかな、とも思っていましたが、ふたを開けてみると、一般のご家族連れが多数来庫され、まきば線の舞台裏をご覧いただきました。
ワンちゃんもいっしょに機関庫見学
また、機関庫前のターンテーブルでは事務局長がなにやらやっているようです。
ぐるっとターンテーブルを実感
ターンテーブルに見学のお客さんを載せて、ぐるっと1回転させています。
「これで機関車の方向を変えているんだよ!」
いまどき、ターンテーブルなどはなかなか見かけることはありませんが、実際に自分が載って回ってみることで、身体で機能を理解していただいたようです。
一方、乗り場に停車している列車では、お客さんの乗車後、発車待ちのわずかな時間に、機関車の汽笛の体験吹鳴を行っています。
お父さんと一緒に
おっかなびっくり汽笛を鳴らす
機関車に興味津々のお子さんに、機関士が「ちょっと汽笛鳴らしてみる?」と問いかけてみます。
シュウシュウと蒸気が出ていたり、ボイラーの輻射熱が熱かったり、機関士のおじさんが怖そうだったりと、しり込みする子もいますが、ほとんどのお子さんが目を輝かせキャブ(運転台)に乗り込んできます。そして赤いレバーを引っ張って汽笛を鳴らします。自分の鳴らした汽笛の音の大きさにびっくりしてしまう子もいましたが、それでも本物の機関車に乗って機関士気分を味わっていました。
また、6号機はお客さんから運転台が丸見えということもあり、ボイラーの焚口を開けると石炭の炎がよく見えます。
「こうやってお湯沸かしてその蒸気の力で走ってるんだよ」
機関士が実際に炎を見て、熱を感じてもらいながら、蒸気機関車の仕組みについてを説明していきました。
おもにお子さん向けの説明でしたが、興味深げに運転台を覗き込むお父さんやお母さんもいらしゃいました。
今回の蒸機列車運行では、テーマのひとつとして、蒸機列車に乗るだけではなく、見て、触ってみるという「“体験型”蒸機鉄道」という目論みを持って新企画を準備してきました。皆さんの笑顔を見ていると、この企画も間違っていなかったかなと自画自賛しています。
このような企画は準備や要員が必要なものもあり、いつもできるというものではありませんが、可能な範囲で今後も続けて行きたいと思います。
夕方まで大盛況
運転終了時刻の夕方4時を過ぎても、まきば線の乗り場にはまだ多くのお客様がいらっしゃって、結局午後5時近くまで臨時蒸機列車を運行し、まきば線は日が傾く頃まで大賑わいだったのでした。
日が傾いても多くのお客様で賑わうまきば線乗り場
そして夕暮れの中最終列車が機関庫に回送されてくると、まきば線“夜の部”の始まりです。
つづく
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